【賀茂錦酒造 純米大吟醸 月白】を呑んでみた

今回は新潟の加茂市に蔵を構える賀茂錦酒造の「荷札酒」純米大吟醸 月白を頂きました。

恥ずかしながら賀茂錦酒造は呑んだことはおろか、蔵の名前を聞いたこともありませんでした。

足しげく通わせてもらっている酒屋さんで取り扱っておりましたので、どんな味わいの酒なのか聞いてみました。

「新潟には美味い酒が多いけど、この酒は特に味が深いよ」と仰るので、なんだか間違いなく美味しそうでしたし、特徴的な荷札と特約店にしか卸さない酒ということで試しに一本買ってみたのでした。

率直に言って、めちゃくちゃ美味しい酒です。

「荷札酒」は時期蔵元の田中悠一氏が杜氏を務めて醸される酒のシリーズで、全て純米大吟醸です。

賀茂錦酒造の創業は明治26年ですが、荷札酒シリーズは2016年から登場し、それ以来日本酒ファンに大人気とのことです。

昔ながらの作り方で、酒にとって過酷な低温でなかなか発酵がすすまない環境下で作られるからこそ出る果物のような香り、そしてそれだけではなく米と水の旨みがバランス良くしっかりと感じられます。

豪雪地域である新潟の冬の寒さと清らかで潤沢な水、そして酒造りを心から楽しむ作り手たち、それらが組み合わさるからこそできる酒なのだなあと惚れ惚れいたしました。

賀茂錦酒造のWebサイトでは「今の食卓に合う日本酒を目指す」と記載されております。この純米大吟醸 月白も合わない食事ってあるのかな?と思うくらい非常に柔軟な味わいだと思います。

原酒なのですがアルコール度数は15度とさほど高くなく、酒を絞る際の最初と最後以外の一番味がまろやかで美味しいところ「中汲み」の酒を使用しているので非常に上品な味です。

美味すぎて720ml(4合)はあっという間に飲みきっちゃいますね。一升瓶で欲しい酒です。

「荷札酒」純米大吟醸 月白をサッカー選手に例えると

名門ユベントスのレジェンドであり、イタリア代表でも活躍した天才アレッサンドロ・デルピエロですね。

特に2006年のデルピエロが「荷札酒」純米大吟醸 月白にぴったりかと思いました。

しっかりとした技術と独特のセンスを武器に、相手にとっては常に脅威、味方にとってはなんとも心強い存在です。

年齢を重ねてプレーに円熟みが増してくると、試合の頭から出てきてもいいですし、相手が疲れた頃の試合終盤に出てきてもきっちり仕事をこなせる実に懐の深いプレーで観るものを魅了してくれていました。

2006年W杯準決勝でホスト国ドイツの息の根を止めたゴールは彼のキャリアを象徴するようなシーンでしたね〜。

賀茂錦酒造の「荷札酒」純米大吟醸 月白…華麗さと懐の深さを併せ持つデルピエロのような酒だと思います。

お試しを!

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