【山和 特別純米 蔵の華60】を呑んでみた

今回紹介するのは、山形との県境にある宮城県加美郡加美町の酒蔵「山和酒造店」が提供する【山和 特別純米 蔵の華60】です。

「流行りに流されないシンプルな酒」をコンセプトに掲げる山和の酒…私は宮城県に住んでいることもあり、一体どんな味わいがあるのか気になっておりましたので、山和の定番純米酒の蔵の華を調達してきました。

酒米は宮城県産の酒米の「蔵の華」華と名のつくように口に含む直前にふわっと香る感じが印象的でした。

和紙に墨で書かれたシンプルで力強いラベルのイメージをいい意味で裏切ってくれるような味わいでした。

抑えめだけれど華やかな香りはあるものの、けっこう辛口で後味もスッキリですので、白身の刺身に合うと思います。

ラベルに日本酒度+3の表記がある通り、程よい辛口という印象でした。

今回は2日間に分けて飲んでみました。

おすすめの呑み方

1日目は冷酒と冷や(常温)で、2日目は燗にして飲んでみました。

1日目から熱燗でいきたかったんですが、案外この飲み方は正解でした。開封したての華やかな香りを楽しむなら最初は冷やが適していると思います。

2日目ともなると華やかな香りはやや消えていたので、熱燗にして米の旨みを引き出して呑むのにピッタリでした。

熱燗の温度はいつものように、まず飛切り燗(約60℃)まで温めてそれから冷ましながら自分の好きな温度を探っていきました。

私的にはぬる燗よりちょい熱めくらいの温度が好きでした。

もし1日で呑み切るなら最初の一杯は冷やで、それからはぬる燗でいただくのが美味しいかと思います。

【山和 特別純米 蔵の華60】をサッカー選手に例えると

画像:Getty Image

まだ世界最強だった頃のACミランとクロアチア代表で10番を背負った天才 ズボニミール・ボバン です。

激動のユーゴスラビア紛争を潜り抜け、「サッカーを戦争だというやつは本当の戦争を知らない」という言葉を残している戦える天才。

チェスをこよなく愛し、大の読書家でもあるボバンは、大学で歴史を専攻して博士号を取得しています。

彼の知性はプレーにもよく現れており、ピッチを俯瞰で見ているような、サッカー選手であれば誰もが欲しい目を持っていました。

それに加えて世界最高レベルのテクニックを持ち合わせているのですか、90年代のミランで長らく活躍したのも納得です。

今回紹介しました【山和 特別純米 蔵の華60】も高いレベルの業をなんてことなくやってるように見せるあたりがボバンに通じるところでした。

もしかしたらボバンのように天才が故にあまり印象に残らないなんてこともあるかもしれませんが、間違いなく美味しい酒です。

お試しを!

-日本酒